転職したいけどやりたいことがない人へ。無理に見つけなくていい理由と仕事の選び方

転職はしたい。
今の会社には、ずっといたくない。
でも、
「じゃあ次、何がしたいの?」
と聞かれると、分からない。
これ、別におかしくないと思っています。
私自身、これまで異業種への転職や、外資系企業、海外で働くことなど、いろんな働き方を経験してきました。
でも、そのたびに
「これが私のやりたい仕事だ!」
と明確に決まっていたわけではありません。
むしろ、
こっちは嫌だな。
これは意外とできるかも。
こういう働き方なら悪くないな。
そんな感じで次を選んだこともあります。
だから私は、
転職するなら、最初に「やりたいこと」を見つけなきゃいけない
とは思っていません。
必要なのは、
次の会社を選ぶための軸
です。
やりたいことがなくても、それは作れます。
転職したいけどやりたいことがなくても、大丈夫です
「やりたい仕事がない」
というと、
何となく自分だけ将来について考えていないような気がするかもしれません。
周りを見ると、
「この仕事がしたい」
「この業界に行きたい」
みたいな人もいます。
でも、全員がそうではありません。
仕事って、
やりたいことだけで選ぶものでもない
と思うんですよね。
給料。
休日。
働く場所。
人間関係。
得意なこと。
苦にならないこと。
身につくスキル。
生活とのバランス。
こういうものも全部、仕事を選ぶ理由になります。
だから、
やりたい職種名が出てこない=転職できない
ではありません。
むしろ「やりたいこと」を無理やり作らなくてもいい
私はここ、結構大事だと思っています。
転職しようとすると、
「あなたのやりたいことは何ですか?」
みたいな話になりがちです。
でも、無理に探しても出てこないものは出てこない。
それなのに、
「何か見つけなきゃ」
と考え続けると、
今度は適当に
「マーケティングかな」
「Web系かな」
「人と関わる仕事かな」
みたいに、それっぽい答えを作り始めることがあります。
でも、それって本当にやりたいことなのか分からない。
だったら最初から、
「今は特にありません」
でもいいと思います。
その代わりに、
何ならできそうか。
何はやりたくないか。
どういう環境なら働きやすいか。
こっちを考える。
その方が、実際の会社選びには使いやすかったりします。
「何がしたいか」より先に、「何が嫌なのか」を見てみる
やりたいことって、意外と出てきません。
でも、
やりたくないこと
なら結構出てきます。
例えば、
- 毎日残業するのは嫌
- 土日に働きたくない
- 新規営業はもうやりたくない
- 数字だけで評価されるのは嫌
- 電話ばかりの仕事は嫌
- 転勤はしたくない
- 上下関係が強すぎる会社は嫌
- 一日中一人で作業するのは嫌
- 逆に、人とずっと話し続けるのは嫌
こういうの。
これって立派な仕事選びの材料です。
むしろ、
やりたいことを1個決めるより、嫌なことを減らしていく方が自分に合う仕事へ近づきやすい
こともあります。
私ならまず、
「次の会社では、これだけは避けたい」
を5個くらい書きます。
それだけでも求人の見え方はかなり変わります。
「やりたいこと」ではなく、この5つで仕事を選んでもいい
私なら、次の仕事を考えるときはこの5つに分けます。
1. できること
まず、
今すでにできること。
大げさなスキルじゃなくていいです。
人と話せる。
文章を書くのが苦じゃない。
PC操作が得意。
数字を見るのが苦じゃない。
人に説明するのが得意。
細かい作業ができる。
今まで普通にやってきたことの中にもあります。
自分にとって普通すぎて、
「こんなの誰でもできるでしょ」
と思っていることが、意外と仕事では評価されたりします。
2. やりたくないこと
さっきの話です。
これ、かなり重要。
転職って、
全部を良くする必要はない
んですよね。
今の仕事で嫌だったことが3つあるなら、
次はそのうち2つ減らせる。
それだけでも、転職する意味はあります。
3. 譲れない条件
仕事内容以外も見ます。
例えば、
- 年収○万円以上
- 土日休み
- 残業月20時間以内
- 転勤なし
- リモート可
- 通勤○分以内
- 有給を取りやすい
- 副業できる
など。
やりたい仕事はなくても、
どう働きたいか
は意外と分かる人が多いです。
4. 自分が働きやすい環境
これも結構大事です。
チームで仕事したいのか。
一人で黙々とやりたいのか。
ある程度自由にやりたいのか。
細かく指示された方が楽なのか。
人間関係が近い職場が好きなのか。
仕事だけの関係の方が気楽なのか。
同じ職種でも、会社によって全然違います。
だから、
職種だけで転職先を選ばない
方がいいと思います。
5. 少しだけ興味があること
最後にこれ。
「絶対やりたい」
じゃなくていいです。
ちょっと気になる。
これくらい。
Webの仕事って何するんだろう。
ITって未経験でも入れるのかな。
海外で働くって実際どうなんだろう。
人事ってどんな仕事なんだろう。
その程度で十分です。
興味って、
実際に知ってから大きくなることもあります。
3分だけ、自分の転職軸を作ってみる
難しい自己分析を何時間もやらなくてもいいと思います。
とりあえず、これだけ書いてみてください。
| 項目 | 自分の場合 |
|---|---|
| 今の仕事で一番嫌なこと | |
| 今の仕事で嫌ではないこと | |
| 人から褒められたこと | |
| 苦にならずできること | |
| 次では絶対避けたいこと | |
| 欲しい年収 | |
| 許容できる残業時間 | |
| 欲しい休日 | |
| 人との関わり方 | |
| 少し気になる仕事・業界 |
全部埋まらなくても大丈夫です。
3つくらい分かれば、それだけでも求人を見る材料になります。
「やりたい仕事」を一発で当てる必要はありません。
今の会社が嫌なのか、今の仕事自体が嫌なのかは分けて考える
ここ、結構重要です。
例えば、
営業を辞めたい。
と思っていたとしても、
本当に営業自体が嫌なのか。
それとも、
今の会社のノルマが嫌なのか。
上司が嫌なのか。
扱っている商品が嫌なのか。
長時間労働が嫌なのか。
ここで全然違います。
仕事内容は意外と嫌いじゃないなら、
会社だけ変える
という選択肢があります。
逆に、
仕事内容そのものがもう嫌なら、
異業種まで広げていい。
「仕事が嫌」
を全部ひとまとめにしない方が、次を選びやすくなります。

求人を見ながら考えたっていい
これも私はありだと思っています。
「何がしたいか決めてから求人を見る」
という順番じゃなくてもいい。
とりあえず求人を見る。
なんとなく気になった求人を開く。
その中で、
「これは嫌だな」
「これはちょっといいな」
を集めていく。
すると、
自分が何を求めているのかが少しずつ見えてきます。
例えば10社見て、
なぜか全部リモート求人ばかり保存している。
だったら、
自分は仕事内容より働き方を重視しているのかもしれない。
なぜか人と関わる仕事ばかり見ている。
なら、そこに興味があるのかもしれません。
考えてから動くんじゃなく、少し動きながら考える。
私はそれでもいいと思っています。
やりたいことがなくても転職していい人
例えば、
- 今の会社を辞めたい理由がある程度分かっている
- 次では避けたい条件が分かっている
- 今の会社では状況を変えにくい
- 自分のできることが少し分かっている
- 求人を見れば「これは違う」「これはあり」が判断できる
この状態なら、
「やりたい仕事がない」
だけを理由に転職を止めなくてもいいと思います。
転職先を選ぶ軸は、すでにあります。
逆に、一度整理した方がいい人
一方で、
- 今の仕事の何が嫌なのかも分からない
- ただ会社から離れたいだけになっている
- 仕事内容と職場への不満が混ざっている
- 次でも絶対避けたいことが分からない
- 求人を見ても全部同じに見える
なら、
一度立ち止まるのもありです。
転職しちゃダメという話ではありません。
ただ、
今の会社から逃げることだけが目的になると、次も同じ条件を選びやすい
からです。
自分一人で整理できなければ、誰かに話してみるのもありです。

「自分に向いている仕事」も、最初から分からなくて普通です
やりたい仕事がない人は、
「じゃあ自分に向いてる仕事は何だろう」
と考えることもあると思います。
でも、これも完全に分かる人ってそんなにいないと思います。
実際にやってみて、
思っていたより向いていた。
逆に、
憧れていたけど全然合わなかった。
普通にあります。
だから、
向いている仕事を100%当てにいくより、
今まで比較的できたこと
他の人より苦にならなかったこと
人から評価されたこと
くらいから考えてもいい。

やりたいことがないと、志望動機で困る?
ここも不安になるところです。
「御社が昔から第一志望でした」
みたいな強い情熱がないと転職できない気がする。
でも、志望動機って、
必ずしも
「昔からこの仕事が夢でした」
じゃなくていいです。
例えば、
今まで○○を経験してきた。
その中で△△は自分に向いていると感じた。
次は□□という環境でその経験を活かしたい。
こういう話でも作れます。
つまり、
やりたいことより、これまでと次をどうつなぐか
を考える。
その方が無理に作った夢より、話しやすかったりします。
20代なら、「まだ決まってない」を利用してもいい
20代なら、未経験で入れる仕事も比較的多いです。
だから、
やりたいことが決まっていないなら、
いろんな業界や仕事を知ること自体に意味があります。
話を聞く。
求人を見る。
相談する。
自分が知らなかった仕事を知る。
そこで、
「これ面白そう」
が出てくるかもしれない。
最初から答えを持ってなくてもいいと思います。
30代は「やりたい」だけでなく、今までの経験も使う
30代になると、
完全未経験だけで考えるより、
今まで積み上げたものをどう使うかも大事になります。
ただ、
今までと全く同じ仕事をしなければいけないわけではありません。
営業経験を人事に活かす。
接客経験をカスタマーサクセスに活かす。
事務経験を別業界で使う。
みたいに、
経験を持ったまま、少し横に動く
方法もあります。
やりたいことがなくても、
「今までやったこと × 次で変えたいこと」
なら考えやすいです。
40代は「何をやりたいか」より「何を活かせるか」も大切
40代になると、
求人によっては経験がより重視されます。
だから、
やりたいことだけでゼロから探すというより、
今まで何をやってきたか。
何を任されてきたか。
何ができるか。
そこを活かせる仕事を広く見る。
その中で、
働き方や条件を変える。
こういう考え方もありだと思います。
転職してから「これ意外と好きかも」が見つかることもある
私は、
仕事って、やる前に全部分かるものじゃない
と思っています。
会社も同じです。
仕事内容を読んでいるだけでは分からない。
実際にやって初めて分かることがあります。
だから、
今やりたいことがないからといって、
この先もずっとないとは限りません。
次の仕事で、
意外と向いていることに気づく。
そこで経験したことから、さらに次が見える。
そんな進み方もあります。
人生の仕事を今ここで決める必要はありません。
「やりたい仕事」より、「次は少し良くする」でいい
転職って、
理想の仕事を一発で引き当てないと失敗。
みたいに考えると、かなり難しくなります。
私はもっと、
今より少し良くする
くらいでもいいと思っています。
給料を上げる。
残業を減らす。
人間関係を変える。
興味のある業界へ近づく。
スキルを増やす。
働く場所を変える。
全部じゃなくていい。
今の仕事の嫌なところが10個あるなら、
次は7個になる。
それだって十分前進です。
「やりたいことがないから動けない」
ではなく、
「次は何を少し良くしたい?」
から考えてみる。
その方が、仕事は選びやすくなるんじゃないかなと思います。
